地球システム・倫理学会
学 術 大 会
次回の学術大会
【2024年11月20日】第20回学術大会「人と地球の危機的状況を脱するために - 進化と文明の来し方と行く末を考える@総合地球環境学研究所 【公益財団法人東芝国際交流財団様からの助成金を得て開催致します】
●当学会の第20回学術大会を以下のように開催致します。会員の皆様には、対面ないしはオンラインにて奮ってご参加ください。(参加申し込みについては、後日、周知致します。)
【概要】
・開催日:令和6年(2024年)11月20日(水)← 今回は平日・水曜日に開催します。
・会 場:総合地球環境学研究所(〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山457−4)
・大会実行委員長:浅利 美鈴 総合地球環境学研究所教授
・共 催:総合地球環境学研究所
・主 催:地球システム・倫理学会
・テーマ:人と地球の危機的状況を脱するために―進化と文明の来し方と行く末を考える
・方 式:会場からオンライン配信するハイブリッド方式で開催
【大会趣旨】
感染症のパンデミックからの出口は見えてきたものの、気候変動が危険な領域に達している兆候に、世界中が震撼している。日本のみならず世界中で体験することとなった夏の猛暑、人にも生物にも大きな打撃を与える大火災の発生など、「もはや地球温暖化ではなく、地球が沸騰している」という国連事務総長の発言もうなずける。これは、まさに、人間が構築してきた社会システムが地球のシステムと合わなくなってきたことを示している。人と地球は、今、その存続の崖っぷちに立たされている。2023年7月には、地質学者たちが人新世の始まりを、1950年代にすることを提案した。人新世は終わりの始まりなのかもしれない。その危機的状況を脱するために、人間と地球の関わり方、人間社会の在り方を根本から考え直さねばならない。この大転換期において、これまで人類を含む生物が歩んできた進化の歴史と、このような状況を作り上げてきた文明に、学術的・学際的な視点から向き合うことの意義は大きい。総合地球環境学研究所の浅利 美鈴教授を大会実行委員長とする今回の第20回学術大会は、参加者の立場や年代を超え、人と地球、進化と文明の行く末を考え、語り合い、学際的かつ最先端の知見を結集し内外に発信することを目的とするものである。
【当日の流れ】
2024年11月20日(水)09:00〜17:15 会場:総合地球環境学研究所
09:00 受付開始
09:30 〜 12:00 自由論題発表(発表申し込みは締め切りました)
12:00 〜 13:00 昼食
午後の部総合司会: 岩澤 知子 麗澤大学教授
13:00 〜 13:15 開会挨拶 近藤 誠一 地球システム・倫理学会会長
13:15 〜 14:15 基調講演 山極 壽一 総合地球環境学研究所所長
14:15 〜 14:30 休憩
14:30 〜 17:00 シンポジウム
「人と地球の危機的状況を脱するために-進化と文明の来し方行く末を考える」
モデレーター 近藤 誠一 地球システム・倫理学会会長
シンポジスト
中村 桂子 JT生命誌研究館名誉館長
福岡 伸一 青山学院大学教授
河瀬 直美 映画監督、大阪・関西万博プロデューサー
広井 良典 京都大学 人と社会の未来研究院副院長・教授
ハイン・マレー 京都府立大学教授、総合地球環境学研究所名誉教授
コメンテーター
服部 英二 地球システム・倫理学会前会長・常任理事
佐々木 瑞枝 地球システム・倫理学会常任理事
17:00 〜 17:15 閉会挨拶 浅利 美鈴 総合地球環境学研究所教授
17:45 〜 19:30 懇親会 総合地球環境学研究所内カフェテリア
【参加費】地球システム・倫理学会の会員
1)来場参加の場合:3,000円(会場にてお支払い)学生会員は無料。
2)オンライン参加の場合:2,000円(郵便振込)学生会員は無料。
3)懇親会費:5,000円(会場にてお支払い)【懇親会は学会員ならびに招待者のみ参加】
【参加費】上記以外の方
1)来場参加・オンライン参加ともに無料。要・事前申し込み。
【地球システム・倫理学会第20回学術大会に際し、公益財団法人東芝国際交流財団様より助成金を頂いております。】
以上
これまでに開催された学術大会
地球システム・倫理学会の「第19回学術大会」を2023年11月11日(土)に東洋大学白山キャンパスにて開催致しました。第19回学術大会を共催賜りました、東洋大学の福川伸次総長、金子光一常務理事、山口しのぶ文学部長、東洋大学福祉社会開発研究センター、東洋大学の諸先生方および職員の皆様に、心より御礼申し上げます。なお、「第19回学術大会」の基調講演・シンポジウムの内容は、2024年11月発行予定の『地球システム・倫理学会 会報』(第19号)に掲載される予定です。
●第19回学術大会の報告はこちらのサイト。
●佐々木瑞枝 常任理事が作成した「ミニ・アルバム」(PDF)はこちら
ま
・開催日:令和5年(2023年)11月11日(土)
・会 場:東洋大学(白山キャンパス)【ハイブリッド方式で開催】
・共 催:東洋大学福祉社会開発研究センター
・テーマ:多様性を問う〜人文・自然・社会の観点から〜
・大会実行委員長:山口 しのぶ 東洋大学文学部教授・文学部長
・大会趣旨:
グローバル化を進めてきた世界は、感染症のパンデミックにより分断された。また自国の利益を優先する国家が、戦争という最も悲惨な形でその欲望と憎悪を拡大させている。戦争までに至らずとも、異なる民族同士の対立、あるいは移民と地域住民との経済格差による暴動や社会不安、さらには宗教や文化の違いが原因の紛争など、現代社会においてわれわれが抱える諸問題は、世界の未来に暗い影を落としている。
いっぽう「持続可能な社会」「すべての人が尊重されるべき社会」を目指すSDGsやESGの観念はグローバル化とともに世界に広がり、現在では行政、NGO・NPO、企業、そして大学の理念にも大きな影響を与えている。
SDGsやESGは「環境の保全」「社会的平等」などを基本的な指標として掲げている。環境保全においては、たとえば多様な生物からなる生態系維持にとり障害となる汚染物質を取り除くことが目標となる。また現代において、経済格差、男女の違い、LGBTQなど多様な性、障がい、人種、宗教の違いなどを原因とする偏見や差別があることを前提とし、社会的平等の実現のためあらゆる差別をなくすことを目標としている。
これらの目標の基盤にあるのは、自然や人間には多様性(ダイバーシティ)があり、それを尊重しつつ包摂すること(インクルージョン)が重要であるという考え方である。2001年に採択されたユネスコの「文化的多様性に関する世界宣言」は、自然にとって生物における種の多様性が重要であると同様、文化の多様性が交流、革新、創造性の源として人類にとって必要不可欠であると述べる(第1条)。
それでは多様性とは一体なにか。われわれは全ての多様性を認めなければならないのか。多様な世界において、一つの価値観を認めると自動的に他の価値観を排除しなければならない場合にはどうすればよいのか。多くの人びとが「多様性」を口にするが、そこに関わる問題を理解し解決することは難しい。
本大会においては、まずその多様性をあらためて問うことから出発する。多様性を問う学問もまた多様であるが、今回は人文科学、自然科学、および社会科学の視点から多様性を問い直す。「多様性とは何か」を問うことは、自然や社会を改善し持続可能なものとして機能させるために、最初に行うべき必要不可欠な作業であると考える。
以上
第18回学術大会の報告
【開催日時】
2022年11月5日(土)
【場所】
慶応義塾大学三田キャンパス 南校舎5階ホール
【会長ご挨拶】
地球システム・倫理学会会長
近藤誠一(Seiichi Kondo)
【基調講演】
13:30〜14:30
慶応義塾大学前塾長
長谷山 彰(Akira Haseyama)
テクノロジーと人類は調和できるか 〜コロナ禍の大学が経験したこと〜
【経歴】
法学者。専攻は、基礎法学・日本法制史。学位は、法学博士(慶應義塾大学)。前学校法人慶應義塾長・慶應義塾大学長。学校法人慶應義塾学事顧問、慶應義塾大学名誉教授[1]。
2022年4月1日、国立大学法人北海道国立大学機構の初代理事長として就任
【シンポジウム】
人類はどこへ向かうのか?
真のwell-beingを求めて
15:15〜17:15
慶應義塾大学大学院政策メディア研究科教授
鈴木 寛(Kan Suzuki)
×
慶応義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授
前野 隆司(Takashi Maeno)
×
慶応義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授
宮田 裕章(Hiroaki Miyata)
×
京都大学人と社会の未来研究院教授
内田 由紀子(Yukiko Uchida)
×
地球システム・倫理学会常任理事
服部 英二(Eiji Hattori)
鈴木 寛(Kan Suzuki)
東京大学教授、慶應義塾大学教授、社会創発塾塾長
Teach for All Global Board Member、元・文部科学副大臣、前・文部科学大臣補佐官、大阪大学招聘教授(医学部・工学部)、中央大学客員教授、電通大学客員教授、福井大学客員教授、和歌山大学客員教授、NPO法人日本教育再興連盟代表理事、独立行政法人日本スポーツ振興センター顧問、JASRAC理事、一般社団法人ストリート・ラグビー・アライアンス代表理事, 一般社団法人日本レース・ラフティング協会会長、一般社団法人INOCHI未来フォーラム理事などを務める。
前野 隆司(Takashi Maeno)
1984年東京工業大学工学部機械工学科卒業、1986年東京工業大学理工学研究科機械工学専攻修士課程修了、同年キヤノン株式会社入社、1993年博士(工学)学位取得(東京工業大学)、1995年慶應義塾大学理工学部専任講師、同助教授、同教授を経て2008年よりSDM研究科教授。2011年4月から2019年9月までSDM研究科委員長。この間、1990年-1992年カリフォルニア大学バークレー校Visiting Industrial Fellow、2001年ハーバード大学Visiting Professor。
宮田 裕章(Hiroaki Miyata)
東京学芸大学附属高等学校、東京大学医学部健康科学科卒業。2003年3月東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。 早稲田大学人間科学学術院助手、東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座助教を経て、2009年4月より東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座准教授。2014年4月より同特任教授[4](2015年5月より非常勤)、2015年5月より慶応義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授。
服部 英二(Eiji Hattori)
比較文明学者。名古屋出身。京都大学大学院博士課程満期退学。フランス政府給費留学生としてパリ大学(ソルボンヌ)博士課程に留学。1973年ユネスコ本部勤務、首席広報官、文化担当特別事業部長等。その間に「科学と文化の対話」シンポジウムシリーズ、「シルクロード・対話の道総合調査」等を実施。94年退官後、ユネスコ事務局長顧問、同事務局長官房特別参与、麗澤大学教授、同比較文明文化研究センター客員教授、道徳科学研究センター顧問、地球システム・倫理学会会長、比較文明学会名誉理事
【閉会挨拶】
地球システム・倫理学会副会長
山脇 直司(Naoshi Yamawaki)
【懇親会】
学術大会後に懇親会を開催しました。
【2021年11月6日】第17回学術大会「3.11に何を学ぶか 〜将来のレジリエント社会の構築に向けて」@東北大学(青葉山キャンパス)東北大学災害科学国際研究所と共催 【公益財団法人東芝国際交流財団様からの助成金を得て開催致しました】
開催方式 : 9月22日に開催した大会実行委員会において、今回の大会は、会場での対面と、オンライン配信を合わせた「ハイブリッド方式」で開催することになりました。ただし、今後の新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、予定が大幅に変更される可能性もあります。あらかじめご了解下さい。
地球システム・倫理学会 第17回学術大会プログラム
日 時 : 令和3年(2021)11月06日(土曜日)
会 場 : 東北大学災害科学国際研究所(東北大学青葉山新キャンパス)
テ ー マ : 「3.11に何を学ぶか 〜 将来のレジリエント社会の構築に向けて」 “Lessons to learn from the Great East Japan Earthquake
--- Building a resilient society in the future”
共 催 : 東北大学災害科学国際研究所
大会実行委員長 : 今村 文彦(東北大学災害科学国際研究所 所長)
大会趣旨:
東日本大震災から10年を迎えた。M9の巨大地震の後に発生した津波、液状化、地すべり、火災、さらには、福島原発事故が多段階で発生し、人類がかつて経験のない広域で複合的な災害が発生していた。その被害は、東北地方太平洋側沿岸部に留まらず、我が国全体や国境を越えてグローバルに影響を与えた。その後の復旧・復興においては、被害程度や地域での環境・生活・文化の多様性の中、一律な枠組みの中での実践には困難が伴っていた。
この10年を振り返っても国内外では自然災害が頻発しており、地球規模温暖化の影響を受けながら従来の想定や予測を困難にさせ、被害が繰り返されている。東日本大震災および近年の災害を踏まえて総括をしながら、少子高齢などの社会課題も含めて、今後の自然災害やリスクに関する想定のあり方やそれを超えた場合での危機管理の進め方などを広く議論する必要がある。地球システム・倫理学会は、災害科学国際研究所の協力を得て、学際的で最先端の知見を結集し、これらの課題を内外に発信することによって今後の地球社会と連携した解決策を模索したい。
当日のスケジュール:
09:00 〜 受付開始 【受付は災害科学国際研究所玄関ホールを予定、学術大会参加費は無料です】
09:30 〜 12:00 自由論題発表(2会場で計10名が発表)【発表者と発表タイトルはこちら】
12:00 〜 13:00 昼食休憩 【会場の近くにコンビニがあります。学食などの営業時間などについては、後日お知らせします】
午後の部の会場:災害科学国際研究所多目的ホール(1階)
13:00 〜 13:15 開会挨拶 近藤 誠一 (地球システム・倫理学会会長)
13:15 〜 14:30 基調講演 「災害と文明史」 平川 新(災害科学国際研究所前所長、宮城学院女子大学前学長)
14:30〜 15:10 対談「災害時に役立てたいやさしい日本語 ー 日英対照の観点から」
ティモシー・フェラン PHELAN, Timothy(宮城大学教授・基盤教育群副群長
佐々木 瑞枝(武蔵野大学名誉教授、地球システム・倫理学会常任理事)
15:10 〜 15:40 休憩
15:40 〜 17:30 シンポジウム「災害経験を将来のレジリエント社会構築に活かすには?」
モデレーター:今村 文彦(東北大学災害科学国際研究所所長)
パネリスト:
安田 喜憲(環境考古学 ふじのくに地球環境史ミュージアム前館長)
服部 英二(比較文明論 元ユネスコ事務局長官房特別参与)
蝦名 裕一(災害文化 災害科学国際研究所准教授)
大石 芳野(写真家 世界平和アピール七人委員会委員)
中村 桂子(生命誌 JT生命誌研究館名誉館長)
コメンテーター:
ボレー・セバスチャン准教授(文化人類学 災害科学国際研究所准教授)
17:30 〜 17:40 閉会挨拶
18:00 〜 20:00 【懇親会は中止となりました】懇親会(会場:青葉山コモンズ内みどり食堂)【懇親会費は 5,000円。学生・院生は割引ます】
以上