学術大会

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【2023年11月11日】「多様性を問う〜人文・自然・社会の視点から」

・開催日:令和5年(2023年)11月11日(土)

・会   場:東洋大学(白山キャンパス)アクセスはこちら【ハイブリッド方式で開催】

・共   催:東洋大学福祉社会開発研究センター 

・テーマ:多様性を問う〜人文・自然・社会の観点から〜

・大会実行委員長:山口 しのぶ  東洋大学文学部教授・文学部長

・大会趣旨: 

    グローバル化を進めてきた世界は、感染症のパンデミックにより分断された。また自国の利益を優先する国家が、戦争という最も悲惨な形でその欲望と憎悪を拡大させている。戦争までに至らずとも、異なる民族同士の対立、あるいは移民と地域住民との経済格差による暴動や社会不安、さらには宗教や文化の違いが原因の紛争など、現代社会においてわれわれが抱える諸問題は、世界の未来に暗い影を落としている。

   いっぽう「持続可能な社会」「すべての人が尊重されるべき社会」を目指すSDGsやESGの観念はグローバル化とともに世界に広がり、現在では行政、NGO・NPO、企業、そして大学の理念にも大きな影響を与えている。    

   SDGsやESGは「環境の保全」「社会的平等」などを基本的な指標として掲げている。環境保全においては、たとえば多様な生物からなる生態系維持にとり障害となる汚染物質を取り除くことが目標となる。また現代において、経済格差、男女の違い、LGBTQなど多様な性、障がい、人種、宗教の違いなどを原因とする偏見や差別があることを前提とし、社会的平等の実現のためあらゆる差別をなくすことを目標としている。

   これらの目標の基盤にあるのは、自然や人間には多様性(ダイバーシティ)があり、それを尊重しつつ包摂すること(インクルージョン)が重要であるという考え方である。2001年に採択されたユネスコの「文化的多様性に関する世界宣言」は、自然にとって生物における種の多様性が重要であると同様、文化の多様性が交流、革新、創造性の源として人類にとって必要不可欠であると述べる(第1条)。

   それでは多様性とは一体なにか。われわれは全ての多様性を認めなければならないのか。多様な世界において、一つの価値観を認めると自動的に他の価値観を排除しなければならない場合にはどうすればよいのか。多くの人びとが「多様性」を口にするが、そこに関わる問題を理解し解決することは難しい。

   本大会においては、まずその多様性をあらためて問うことから出発する。多様性を問う学問もまた多様であるが、今回は人文科学、自然科学、および社会科学の視点から多様性を問い直す。「多様性とは何か」を問うことは、自然や社会を改善し持続可能なものとして機能させるために、最初に行うべき必要不可欠な作業であると考える。


当日のスケジュール

09:00〜    受付開始(正門を入ってすぐの8号館1階)

09:30〜12:00 自由論題発表(1号館 7階・1707教室および1708教室、1709教室は控室)

                                             【自由論題発表は学会員のみ参加可能です

                                             自由論題発表発表者リストはこちら     

12:00〜13:00 昼食休憩

                                午後の部の会場:8号館7階125記念ホール 

                                司会:山口 しのぶ  東洋大学文学部教授・文学部長

                                           【午後の部は、非会員の方参加可能です。事前にお申し込みください

13:15〜13:30    開会挨拶    近藤 誠一 地球システム・倫理学会会長 

13:30〜14:30 基調講演 「多様性と知の創造」 福川 伸次 学校法人東洋大学総長

14:30〜15:00 休憩

15:00〜17:30 シンポジウム「多様性を問う〜人文・自然・社会の視点から」

    モデレーター:   山口 しのぶ   東洋大学文学部教授・文学部長

          パネリスト:   藪長 千乃(やぶなが・ちの)東洋大学国際学部教授

          パネリスト:   三重野 清顕(みえの・よしあき)東洋大学文学部教授

          パネリスト:   根建  拓(ねだち・たく)東洋大学生命科学部教授

          パネリスト:   佐々木 瑞枝 地球システム・倫理学会常任理事

コメンテーター:   青木 三郎 地球システム・倫理学会副会長 

17:15〜17:30 閉会挨拶  金子 光一 東洋大学福祉社会デザイン学部教授・教学担当常務理事 


◎参加申込先      

非学会員の方は こちら からお申し込みください。

非学会員の方が対面で参加される場合は、当日、受付にて1,000円お支払いください。

オンライン参加は無料です。なお、今回はWebexを利用しますので、ご利用のデバイスに事前にWebexをインストールしておいてください。Webexは、こちらのサイトからダウンロードできます。

表.pdf
裏.pdf

開催方式 : 9月22日に開催した大会実行委員会において、今回の大会は、会場での対面と、オンライン配信を合わせた「ハイブリッド方式」で開催することになりました。ただし、今後の新型コロナウイルス感染症の拡大状況により、予定が大幅に変更される可能性もあります。あらかじめご了解下さい。


参加申込方法: 【以下から申し込めるのは「会員」のみです】

(1)東北大学災害国際研究所に来場して参加する方は、こちらからお申し込み下さい。

(2)オンラインで参加する方は、こちらからお申し込み下さい。

・参加申込み締め切りは、10月13日(水)です。

・第17回学術大会に関するお問い合わせは、地球システム・倫理学会事務局宛にお願いします。 

    tinukai@reitaku-u.ac.jp


参加費:

・学術大会への参加費:無料

・【懇親会は中止となりました】懇親会費:5,000円(当日、受付にてお支払い下さい。学生・院生は割引ます)

・見学会参加費:2,000円(大会翌日の被災地見学に参加希望の方のみ)


会場へのアクセス:

・会場となる東北大学災害科学国際研究所は「東北大学青葉山新キャンパス」にあります。住所は仙台市青葉区荒巻字青葉468-1です。

・仙台駅から市営地下鉄を利用する場合:仙台駅から仙台市営地下鉄東西線(八木山動物公園行き)で「青葉山駅」下車 。南出口から出て正面のキャンパスモールを右へ徒歩約3分です。

・仙台駅からタクシーを利用する場合:所要時間:約20分、料金:約1,600円。所要時間と料金は大まかな目安です。道路の混雑の状況などによって異なります。



地球システム・倫理学会 第17回学術大会プログラム

日      時  : 令和3年(2021)11月06日(土曜日)

会      場 : 東北大学災害科学国際研究所(東北大学青葉山新キャンパス)

テ ー マ : 「3.11に何を学ぶか 〜 将来のレジリエント社会の構築に向けて」 “Lessons to learn from the Great East Japan Earthquake

--- Building a resilient society in the future”

共     催  :  東北大学災害科学国際研究所

大会実行委員長 : 今村 文彦(東北大学災害科学国際研究所 所長)

大会趣旨:

東日本大震災から10年を迎えた。M9の巨大地震の後に発生した津波、液状化、地すべり、火災、さらには、福島原発事故が多段階で発生し、人類がかつて経験のない広域で複合的な災害が発生していた。その被害は、東北地方太平洋側沿岸部に留まらず、我が国全体や国境を越えてグローバルに影響を与えた。その後の復旧・復興においては、被害程度や地域での環境・生活・文化の多様性の中、一律な枠組みの中での実践には困難が伴っていた。


この10年を振り返っても国内外では自然災害が頻発しており、地球規模温暖化の影響を受けながら従来の想定や予測を困難にさせ、被害が繰り返されている。東日本大震災および近年の災害を踏まえて総括をしながら、少子高齢などの社会課題も含めて、今後の自然災害やリスクに関する想定のあり方やそれを超えた場合での危機管理の進め方などを広く議論する必要がある。地球システム・倫理学会は、災害科学国際研究所の協力を得て、学際的で最先端の知見を結集し、これらの課題を内外に発信することによって今後の地球社会と連携した解決策を模索したい。

当日のスケジュール:

09:00 〜                   受付開始  【受付は災害科学国際研究所玄関ホールを予定、学術大会参加費は無料です】

09:30 〜 12:00      自由論題発表(2会場で計10名が発表)【発表者と発表タイトルはこちら

12:00 〜 13:00      昼食休憩 【会場の近くにコンビニがあります。学食などの営業時間などについては、後日お知らせします】


午後の部の会場:災害科学国際研究所多目的ホール(1階)

13:00 〜 13:15      開会挨拶 近藤 誠一 (地球システム・倫理学会会長)

13:15 〜 14:30      基調講演 「災害と文明史」   平川 新(災害科学国際研究所前所長、宮城学院女子大学前学長)                    

14:30〜 15:10      対談「災害時に役立てたいやさしい日本語 ー 日英対照の観点から」

ティモシー・フェラン   PHELAN, Timothy(宮城大学教授・基盤教育群副群長

 佐々木 瑞枝(武蔵野大学名誉教授、地球システム・倫理学会常任理事)

15:10 〜 15:40      休憩

15:40 〜 17:30  シンポジウム「災害経験を将来のレジリエント社会構築に活かすには?」

モデレーター:今村 文彦(東北大学災害科学国際研究所所長)

パネリスト:

安田 喜憲(環境考古学 ふじのくに地球環境史ミュージアム前館長)

服部 英二(比較文明論 元ユネスコ事務局長官房特別参与)

蝦名 裕一(災害文化 災害科学国際研究所准教授)

大石 芳野(写真家 世界平和アピール七人委員会委員)

中村 桂子(生命誌 JT生命誌研究館名誉館長)

コメンテーター:

ボレー・セバスチャン准教授(文化人類学   災害科学国際研究所准教授)

17:30 〜 17:40     閉会挨拶  

18:00 〜 20:00     【懇親会は中止となりました】懇親会(会場:青葉山コモンズ内みどり食堂)【懇親会費は 5,000円。学生・院生は割引ます】

以上


翌日のスケジュール:

学術大会の翌日、11月07日(日)09:00〜12:00 まで、バスで被災地(仙台市旧荒浜小学校など)を見学します。希望者のみ。参加費は2,000円です。バスの座席に限りがありますので、参加は先着順で受け付けます。

以上



【2020年11月14日】第15回学術大会「世界の行方を問うー岐路に立つ国際秩序と地球環境」

【2019年11月24日】世界の行方を問う ー岐路に立つ国際秩序と地球環境ー

【2018年11月26日】第1回学術大会「地球倫理ーローカル・グローバル・ユニバーサル

【2017年11月11日】第13回学術大会「総合的(インテグラル)なエコロジーに向けて〜科学技術知(scientia)から統合智 (sapientia)へ

【2016年11月12日】第12回学術大会「A World of Sustainability〜とこわかの思想」

【2015年11月2日】第11回学術大会「道〜ともに道をひらく」

【2014年11月15日】第10回学術大会「いのち〜生成と循環」

【2013年11月16日】第回学術大会「地球倫理と未来文明創成」

【20121116~18日】第回学術大会「地球的危機と平安文明の創造

【2011年6月25日】第7回学術大会「新しい地球倫理を求めてー覇権主義の終焉」

【2010626日】第回学術大会「新しい文明の創成と地球倫理

【2009627日】第回学術大会「地球生命を共に生きる叡智と倫理

【2008719日】第回学術大会「地球生命システムを生きる:自立と共生のライフスタイル」

【200710月27日】第回学術大会「東北文化とグローカリズム」

【2006年2月20日】第2回学術大会 in 東洋大学

【2005年12月3日】第1回学術大会 in 麗澤大学