第05回 2009.06.27

2009年07月11日
地球システム・倫理学会第5回大会 報告

実行委員長 小山 典勇(大正大学)

地球システム・倫理学会・第5回大会は6月27日(土)、大正大学を会場に開催されました。

 多数の参加者の期待)
主催者として参加者数を心配しました。しかし会場が都心で交通の便が良いという立地条件に恵まれ、遠くは石川県から夜行バスで駆けつけた方をはじめ近郊から遠近を問わず、さらに学生大学院生から年配の方々まで年齢を問わず、総数60名余のご参加を得ました。地球システム・倫理学会がそれだけ注目されている証しと感じました。

 受付にて)
 参加者は受付で刷り上りの会報3号(第3回・山形大学)、第4号(第4回・文京学園大学)を手にし、前回を懐かしむ声で歓談が弾みました。体裁が一新された4号と3号を見比べ学会の変貌発展に期待するかのようでもありました。

 意見が飛び交う研究発表)
 9時30分より第1会場、司会小澤憲珠大正大学副学長、第2会場、司会頼住光子御茶ノ水女子大学准教授のもとに研究発表が行なわれました。発表者は新進の学部卒大学院生から研究活動真盛りそして老練な諸氏まで多彩な顔ぶれです。したがって発表後の質疑応答も博識と経験による話題の多様さに驚きを感じる一時でした。また、それは筆者など人文科学の領域では考えられない自然科学の発想が問題意識をかきたててくれたからだと思います。本学会が目指すコラボレーションの醍醐味を味わったのは筆者一人ではないと思います。

 本大会に期待する大正大学長の祝辞)
 午後1時、会場の大正大学小峰彌彦学長より「仏教を建学の精神とする本学において地球システム・倫理学会第5回大会が開催されることを喜び歓迎いたします。慈悲と智恵の教えが人々の力となり、さらに学会が発展することを期待し祝辞としたい」と祝辞を頂きました。

 シンポジウム寸描) 
1:シンポジウム主旨について吉田宏晢副会長

2:パネリストの問題提起

3:コーディネーター、竹村牧男東洋大学教授によって各パネリストによる各25分の問題提起が要領よく紹介され理解を深めることができました。

4;休憩時間中にフロアからの質問事項が整理されると、第二のコ-ディネーター、村上興匡大正大学准教授によりパネリスト相互の質疑、フロアを交えた質疑に入りました。

5;盛り上がった全体討議
 村上コーディネーターも談論風発を導き、生命部門・立木教夫先生のミラーニューロンに関する、脳科学、教育、しつけ、瞑想など心の機微に触れる質問意見を引き出し大いに盛り上がりました。環境部門・結城章夫先生には環境教育、宗教情操、また教育基本法の改正で武道が必修とされるように古文漢文の学力も必須など教育現場からの意見、文明部門・村田光平先生には父性文化と母性文化の違い、母性文明という考えに好意的に受け止めたという諸外国、文化圏とはどこか、文化部門・奈良康明先生には環境問題とは共業すなわち誰もが共に負う業であるのか、不共業なのかという仏教教理学の質問に対して専門研究会で討議したが結論は得られたとはいえないと真摯な学的態度で応対され、気がつけば一瞬にして過ぎ去るほど中身の濃いシンポジウムとなっていました。感謝の一言です。

 総会、次年度開催会場決まる)
 総会では議長に多田孝文大正大学教授(大学院仏教学研究科長)を選出し、20年度決算21年度予算など滞りなく了承された。今は次回開催会場となるお茶のみ女子大学、頼住美津子准教授からご挨拶を頂いた。さらに平成23年度開催会場として高野山大学が了承され、心は早くも明年、再来年です。

 懇親会、足るを知る実践の場)
 挨拶を伊東俊太郎会長、乾杯を吉田宏晢副会長により懇親会が、2号館2階カフェテラスで始まりました。お名前を紹介しきれないほど会員の皆さまにスピーチを頂きました。

来年は御茶ノ水女子大学へ、それが別れの言葉だったと思います。

 心に思うことばかりを書き連ねた、この大会報告に、是非、皆さまそれぞれの思いを書き加えて頂き、智恵を寄せあって、本学会を一歩進めて頂きたくお願い申し上げます。